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いえとかいろいろ

殿様ランチ

を見てきました。

先週、東京出張があったので、今回は

演劇に行こうと決めていました。

 

新宿サンモールスタジオで、殿様ランチ「空気正常」を

見ました。

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5年前に行われた不評であった公演の再演であると言うことで、

少々心配していましたが、おそらく演出や内容を変えて今回公演

としているのでしょう、非常に完成されて、

考えさせられ、また、‘おもしろい’内容でした。

 

タイトルから想像できるように、ここで描かれているのは、

日常の人間関係の中で、

劇中では様々なバックグラウンドをもった登場人物達が、

そのやり取りの中で感じる、空気、これを何をもって正常とするか

異常とするかについて。

 

劇では、もちろん分かりやすくするため、多少非日常の

設定ですが、その伝えようとするところは、伝わってきます。

 

私たちは当然‘空気’を読んで、普段から会話し、行動します。

それは、3歳児が親の目を盗んでかわいい嘘をつくことから、

100歳の老人がもう思い残すことは無いから、と漏らすことまで、

全て、自分の立場と相手の立場とから作られる空気

によって形作られた、会話であり、行動です。

 

空気を全く無視するわけにはいかない、

埋もれてしまう訳にはいかない。

作品が投げかけた主題に対して思うことは、

私はどんな空気の中にあっても主体性を持って発言し行動しているか?

ということです。

 

自分以外の環境が作り出した空気というものは、

簡単に変えることはできませんし、必要以上に

抗うこともありません。

ただし、なぜそうあるのか、そうあるべきなのか、

を常に考え、

そして自分はどうしたらよいと考えているのかを、

隙を見て発することができる準備をしておく。

 

現実の'空気’は、皆が吸ったり吐いたりしながら

共有しているものです。

 

空気を‘読む’のは当然、そして‘作っ’たり、‘消し’たり、

それを皆で、皆がお互いのために、共有していることを

忘れてはいけないと、

 

いろいろなことを考えさせられる作品でした。

 

 

 

 

最近見た映画

昨日公開された映画

「遺体 明日への十日間」

を見てきました。

原作 石井光太

脚本・監督 君塚良一

 

釜石市での3.11からの10日間

遺体安置所 での話

 

原作はルポタージュのノンフィクションです

つまり、かぎりなく真実といえるものが、そのまま描かれている

ということです

 

私はまだ、親、兄弟、妻、子供といったごく身近な

家族が亡くなるといった経験をしたことがありません。

そしてまた、身近な方が不慮の事故で亡くなる、という経験もありません。

それは、年をとることで訪れる老衰であったり、抗いがたい

病気であったりすることがほとんどです。

 

それは、ほとんど大多数の方に当てはまるのではないでしょうか。

ましてや、身近な家族、知人、町の人々、、、自分の知っている

多くの人が一度に亡くなってしまう という経験は

私や、

また、多くの人にとって想像もできないことです。

 

もしくは、あの日、津波に流される町々の映像を

固唾をのみながら見守る中、誰しもが頭の中をよぎりながら、

それを拒否し、浮かんでは消え、結局、受容できなかった

感情のひとつではないでしょうか。

 

この映画を見て、間違いなく泣きます。

ただし途中から、悲しいのか、悔しいのか、

怒りなのか、分からなくなります。

それは、これが真実だからだと思います。 

それは、真実であるから、何か特別な意思があって

訴えてくるのではなく 、

各個人が、自分の心で考え、

真摯に受け止める必要があります。

 

少なくとも、あの時忘れようとしていた、感情を、

少しでも整理して、自分の心にとどめ、

「喪失」、「祈り」、「尊厳」、「家族」、について、

私なりに継続して考えていくことの、その根幹となる

ことは確かです。

 

私の人生にとって、とても良い映画でした。

製作者の方々に深く感謝し、亡くなった方々に

あらためて深く、深く、ご冥福をお祈りするばかりです。

 

せんたっき

新居に引っ越してはや1年が過ぎましたが、

買い替えそびれて、昔から使っている家電の一つに

洗濯機があります。 

  

まだ一人暮らしをしている時に、とりあえず、ということで

買ったもので、かなりハードに(買い始めは屋外で)

使っていますが、こういうものに限ってなかなか壊れないのは

世の常です。

 

満を持して、昨日、その7年の命に幕が閉ざされました。

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 さようなら。。。

 

 そして、それから5時間後には、

 あたらしい後継者が、セッティングされる運びとなりました。

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便利な世の中になったものです。

思わず、ものを大切にする心、を忘れそうになるくらい

顧客のニーズにそった素早いサービスでした。

 

洗濯機といえば、一時期はドラム式が世間を騒がしていましたが、

うちは井戸水なので、節水のメリットが不要なこと、また、乾燥機

は使用することが無いということ、その場で干すことが多いので

取り出しやすい方がいいこと、以上の理由により、

ドラム式はまずあり得ないということになりました。

 

なおさら洗浄機能は優れると言うことで、何の迷いも無く

縦型を購入しました。

 

何より、このような高機能な家電製品が、低価格で、

(お金を払えば)欲しいと思ったときに、すぐに、手に入るということに、

あらためて 感心する所存でした。

日立のBEATWASHなかなかいいみたいです。 

かんれき

今週のお題「最近あった良いこと」

 

それは、かんれき祝いです!!

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人生が一巡りし、また赤ちゃんの気持ちに戻って

赤いちゃんちゃんこを着て、皆でお祝いをする。

気持ちを新たにし、また、家族、親族の絆を

再確認する。

悪い要素が何一つ見当たりませんね。。 

としをとってしまったたことぐらいでしょうか?

 

昨日11日は、義父(妻の父)の還暦祝いを行いました。

60年、長いようで、あっという間なんでしょうね。。

 

皆で集まって、小さい頃の話、亡くなった方達の話、

なかなか会わない親戚達の話、滅多に帰らない田舎の話、

小さい子供達の話、これからの未来の話、、、

 

ちゃんちゃんこを着るか着ないか、ということに

焦点が絞られがちな還暦祝いですが、

先人達は、折に触れて、自分自身をつくって、ささえて

いるものやひとに真剣に向き合う時間というものを

つくってくれているのですね。

感謝、かんしゃです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツールド佐伯

日曜日に、ツールド佐伯ハイウェイステージに参加しました!!

スタート前の風景ですが、800人程参加していたようです。

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なかなかの人だかりです。

 

これは、東九州道の一部区間開通(大分県佐伯市蒲江〜宮崎県延岡市北浦)

に合わせ、開通前に皆さんチャリンコで走り抜けましょう、というイベントです。

 

絶好の晴天に恵まれ、多少の風はありそれなりに寒いものの、

この時期としては最高のコンディションではないかと思います。

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高速道路はもちろん、普段自転車では決して走ることができません。

太陽や、風を感じながら、車よりやや高い位置からの風景を

存分に味わいながら、また、全身の力を余すこと無く使いながら、

走ることで、普段あまり意識しないで車で通ってしまう高速道路を、

たいへん身近に感じることができたんじゃないかな、と思いました。

 

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ぶりのあつめし、などなど、、

エイドステーションでのつまみ食いや、終了後の昼食も

また、楽しみの一つです。

 

また今後も、高速道路が開通していくたびにこのようなイベントが

開催されそうなので、また参加したいと思ってます。

 

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 帰りに佐伯市の塩湯温泉に入りました。

海水をもとにしたミネラル満点の温泉です。

 残念ながら食事は頂きませんでしたが、併設の食事どころは

新鮮な海の幸が豊富で、とても美味しそうでした。

 

 

 

町家でアラビアータ

 

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 福岡県八女市福島地区は、古くからの商家、町家が多く残る場所です。

紺屋町にある、もつ蔵、は築100年の町家を改装し、夜はもつ鍋、昼は

イタリアンカフェとして利用されています。

 

とても100年経っているとは思えないような、きれいな室内で、和の

おもむきを感じながら、イタリアンを頂くことができました。

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まさか、こんなところでペンネアラビアータがでてくるとは

思いもよりませんでしたが、

内容はともかく、古く伝統的な家屋は、人が住み続けて、また利用し続けることで

その耐用年数というのは、どれだけでも長くできるのではと思います。

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新居1年目の私達の家↑も、今から99年後にも、誰かが愛着を持って使い

続けてくれているでしょうか?

 

 そんなことを、築100年の堂々とした、また時代を超えたデザイン性と

快適さを併せ持つ、そんな町家で考えさせられているところでした。

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ほしまつり

今週のお題「節分」

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星祭りと言うのは、密教のお寺で行われる祭りであり、

北斗七星の内のひとつをその人の運命を司る本命星、1年ごとに巡ってくる星

を当年属星といい、これらの星を供養することで、

個人の1年間の幸福を祈り、災いを除くというもののようです。

 

節分や、立春に行われることが多いようですが、

本日行って参りました古処山本覚寺では、毎年節分に行われています。

 

ありがたいご祈祷のあと、ついに豆まきが始まりました。

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豆まきとは言いつつ、餅やらお菓子やら、いろんなものがとんできます。

ただ、本堂の中は本当に豆がまかれていたようで、後で入ると

豆だらけになっていました。

 

また、参拝者には一人一人小さい福袋が渡され、中には豆が入っていますので、

ありがたく頂きました。

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年男、年女で祈祷を受けている方の中に、イギリスから来ましたと

紹介されていた男性がいました。

 

遠い異国の地で、豆をまいて、鬼を追い払う、

ニンニクとドラキュラみたいなものでしょうか。

 

ただなんとなく、節分の鬼って少しかわいいですよね、

そもそも豆ごときで追い払われるというのが、、、

もしかしたら、外にいる鬼がかわいそうで、豆をくれてやる、

という優しい行事なのかも、と思ったりもします。

 

子供達も結構、ふくは内を忘れがちですよね。

 

星を、供養して、鬼を、豆で追いたくる。

大切なものは、目に見えない。